長期的な資産形成に効果的！投資信託インデックス投資のメリットと始め方
近頃良く耳にする
「資産形成」
「投資」
という言葉。
その中でも、
「インデックス投資」
という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
今回は、資産形成に有効な手段として
「インデックス投資」
について、お話ししたいと思います。
１．「資産形成」と「投資」について
資産形成とは、あなたが将来のライフイベント（子供の大学進学や老後など）のタイミングに必要な資金を確保できるように、自分自身のお金を貯めると同時に増やして準備していくことです。
何のために資産形成をするかは、人それぞれ違います。
ある人は老後資金のために資産形成をするという人もいますし、違うある人は子供の教育資金のために資産形成をするという人もいるでしょう。
資産形成をする上で、貯金だけでは資金が足りない方がほとんどですので、投資をすることが必須になります。
資産形成では、必要なタイミングで必要な分の資産を積み上げられるかが重要になってきますので、必要なタイミングになったけど、投資していた資金がマイナスになっていたのでは、資産形成の意味がありません。
投資方法には、株式投資や不動産投資、債券投資などがありますが、ここでは資産形成を成功させる確率を高める有効な手段として
「インデックス投資」
という方法に焦点を当てて説明したいと思います。
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２．インデックス投資とは
インデックス投資とは、市場全体を反映する指標である
「インデックス」
に連動するような投資商品に投資をする方法のことです。
「市場全体を反映する指標」（インデックス）
とは、日本の株式市場でいえば
「日経平均株価」
「TOPIX」
など、アメリカの株式市場でいえば
「ダウ平均株価」
「S&P500」
など各市場の広い範囲にわたっての株価を平均的に反映した指標です。
そして、その指標に連動するように設計された投資信託やETFに投資をすることで、
「日経平均株価」
「ダウ平均」
などに連動し、安定的な資産形成ができるという投資方法です。
３．インデックス投資のメリット
（１）分散投資が簡単
インデックス投資では、市場全体の株価を反映した指標に連動することを目指すので、複数の企業に分散して投資をすることになります。
具体的には、アメリカの
「S&P５００」
という指標に連動する投資信託であれば、アメリカの優良大企業約５００社に投資することになります。
一つの企業に投資するよりも、複数の企業に投資することで、一つの企業が倒産したとしても、全体として受ける損害は少なくすることができ、リスクが分散されることとなります。
（２）低コスト
インデックス投資の場合、投資信託の手数料（信託報酬手数料）がその他の投資に比べ低いため、コストが低く抑えられます。
また、購入時にかかる購入時手数料も無料のものが一般的であり、低コストでの運用がしやすい環境が整っています。
（３）専門知識が不要
株式投資や債券投資の場合、個別企業の業績や市場動向などを定期的に把握し、企業毎に分析を行い、投資先を選定しなければなりません。
しかし、インデックス投資の場合、市場全体に分散投資するため、そのような専門的な知識や分析などが不要です。
投資家はどの市場（日本市場やアメリカ市場など）に投資するかを決めれば良いだけです。
また、インデックス投資は市場の長期的な成長に投資する方法なので、短期的な値動きに振り回される必要がなく、取引のタイミング（買うタイミング、売るタイミング）を判断する必要もありません。
このような点から、インデックス投資は初心者でも始めやすい投資方法といえます。
４．インデックス投資の始め方
（１）証券会社の口座を開設する
インデックス投資を始めるためには、証券会社の口座を開設する必要があります。
証券会社によって、取り扱っている投資信託の種類や手数料が異なるため、自分に合った証券会社を選ぶことが重要です。
近年ではオンライン上で全ての手続きが完了するネット証券会社の口座を開設する方が増えています。
各種手数料も、通常の証券会社より安い傾向にあるので、初めて証券口座を開設する方には、ネット証券会社がおすすめです。
（２）投資信託を選ぶ
証券会社の口座開設が完了したら、次に投資信託を選びます。
投資信託には、投資対象としている資産に応じて、国内株式や海外株式、債券、コモディティ（金や原油など）など、様々な種類があります。
自分の投資目的やリスク許容度（自分自身がどの程度の値下がりまで耐えられるか）に合わせて、適切な投資信託を選びましょう。
また、投資対象が同様の投資信託の中から選ぶ際は、手数料（信託報酬手数料、購入時手数料）が安い投資信託を選ぶようにしましょう。
（３）投資額を決める
投資信託を選んだら、投資額を決めます。
投資に慣れてきてから、徐々に投資額を増やしていくこともできるので、初めは少額から始めることをおすすめします。
また、定期的に投資する
「積立投資」
も、インデックス投資に適した方法の一つです。
あなた自身が長く続けられる投資額を設定することが大切です。
（４）投資の実行
投資信託と投資額を決めたら、投資を実行します。
定期的に積立投資をする場合は、設定した期間や金額に応じて、自動で投資が行われます。
インデックス投資の場合、一度設定さえしてしまえば、投資先企業の業績や市場動向などは気にせず、ある程度ほったらかしでも、平均以上の資産形成が可能になります。
５．インデックス投資の注意点
（１）市場の変動に注意が必要
インデックス投資は、市場全体に分散投資するため、個別企業や個別業種の動向にはあまり影響を受けませんが、市場全体の変動にはある程度影響を受けます。
例えば、日本株式のインデックスに投資している場合、日本経済全体にマイナスの影響を与える出来事が起こった場合は、インデックス投資でも影響を受けることになります。
そのため投資を始める前に、リスク許容度を十分に考慮しましょう。
（２）長期的な視点が重要
インデックス投資は、長期的な資産形成に効果的な手法です。
逆に言えば、短期的に多額の利益を得ることは期待できません。
投資先が市場全体に分散されているため、投資している市場が長期的に成長し、その成長を利益として受け取る投資がインデックス投資です。
何より、投資を継続することが最も重要になります。
（３）過剰な取引は避ける
インデックス投資は、長期的に投資することが重要なので、頻繁に売買を行うことは避けなければなりません。
一度投資したら、長期間保有しつづけ、市場の成長を享受するつもりで気長に資産形成をしましょう。
６．インデックス投資まとめ
インデックス投資は、分散投資が容易でコストが低く、専門知識が不要な手法です。
初心者でも始めやすく、長期的な視点で投資を続けることができます。
ただし、市場全体の変動には影響を受けますので、あなた自身のリスク許容度を的確に把握し、リスクの取りすぎには注意しましょう。
長期的な資産形成を目指す場合、インデックス投資は有効な選択肢の一つとなります。
投資にはリスクが伴いますが、リスク許容度を超えないような適切なリスク管理を行い、短期的な値上がり値下がりに一喜一憂せずに、長期的な視点で投資を続けましょう。
そうすることで、将来的な資産形成に繋げることができます。
ぜひ、あなた自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、インデックス投資を始めてみてください。
ご購読ありがとうございました。
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