投資信託の分配金と再投資について|収益を最大化するための選択肢をわかりやすく解説
投資信託の分配金を受け取ると得するのかそれとも損するのか知りたい。今回はそんな疑問を解決します。本記事では投資信託の分配金に関する基礎知識から最適な受け取り方・注意点やリスクについてまでわかりやすく解説していきます。この記事の執筆者は銀行にて営業経験を持ち100名を超える多くのお客様の資産形成をサポートし投資信託販売も経験してきました。また個人投資家としても5年以上の投資信託運用歴があります。最後までお読みいただければ分配金に関する理解が深まり自信を持って投資信託を運用できるようになります。
この記事の内容

分配金の基礎知識
分配金とは?
分配金とは投資信託が得た利益をそれぞれの投資家に分配するお金のことをいいます。分配金はファンドの運用成績や市場環境に応じて変動し通常は決算期ごとに支払われます。投資信託によっては毎月分配型や年数回分配型など分配の頻度が異なります。分配金を受け取ることで投資家は運用益を現金として実際に手にすることができます。
預貯金の利息や配当金との違い
預貯金の利息は銀行にお金を預けることで得られる収益のことで元本は保証されています。対して分配金はファンドの運用成績や市場環境などの変動に伴って元本も変動するリスクがあります。また配当金は企業が株主に対して利益の一部を分配するもので企業の業績に左右され必ずしも定期的に支払われるものではありません。
分配金の種類
分配金の2つの種類
| 種類 | 内容 | 課税 |
|---|---|---|
| 普通分配金 | 投資信託が得た収益の一部を分配するもの。ファンドが運用している資産の利子や配当から支払われる | 課税対象 |
| 元本払戻金(特別分配金) | 投資信託の収益が不足し分配する額面の金額に達しない場合に支払われるもの。実質的には元本の一部が返還される形で支払われる | 非課税 |
分配金と基準価額の関係
分配金が支払われると投資信託の基準価額はその分だけ下がります。基準価額はファンドの純資産価値を反映しているため分配金の支払いによって結果的にファンドの純資産は減少しています。そのため分配金を受け取ることで現金が増えますが同時に投資しているファンドの価値も減少しているということになります。
分配金の受け取り方
決算ごとに分配金を受け取る
分配金はファンドの決算日に自動的に銀行口座または証券口座に振り込まれます。決算日はファンドによって異なり年に一度・四半期ごと・または月ごとに設定されていることが多いです。分配金を受け取ることで定期的に現金が手に入るため生活費や他への投資資金として利用することができます。
分配金を受け取ることに向いている方
- 安定的な収入を求める方:リタイア後の生活資金や年金の補填として安定的な収入を得たい方
- 現金の流動性を確保したい方:突発的な支出や他の投資機会に対応するために現金を自由に使えるようにしておきたい方
- 短期的な資金需要がある方:旅行や大きな買い物のための資金が必要な方は分配金を受け取ることでその費用を賄うことができる
分配金を再投資する場合
分配金を再投資することで受け取った分配金をそのまま同じ投資信託に追加投資することができます。これにより元々の投資元本が増えさらなる複利効果が期待できるため長期的により大きな資産の増加が期待できます。
分配金を再投資することに向いている方
- 長期的な資産形成を目指している方:特に若い方や長期的な投資目標を持っている方は再投資によって資産の成長を促進できる可能性がある
- 市場の成長を信じている方:市場が成長し続けると考えている方は再投資によって投資信託の価値がさらに上昇する可能性がある
- 税金の繰り延べを希望する方:分配金を再投資することで通常受け取る分配金の課税を先送りでき税負担を軽減することができる

分配金に関する注意点
「分配金が多いファンド=良いファンド」ではない
分配金が多いファンドは一見魅力的に見えるかもしれませんがそれが必ずしも良いファンドであるとは限りません。分配金は投資信託で得た利益から分配されるものなので場合によっては元本を取り崩して支払われることもあります(特別分配金)。その場合分配金の支払いがあるごとに基準価額が下がりファンドの成長が制限される可能性があります。ファンドを選ぶ際には分配金の多さだけでなくファンドの運用方針やリスク・長期的なパフォーマンスを総合的に判断して選ぶことが重要です。
税金の注意点
分配金には税金がかかる場合があります。普通分配金は所得税(15.315%)および住民税(5%)が課税されます。特別分配金(元本払戻金)はその性質上課税されず非課税になります。またNISA(少額投資非課税制度)を利用している場合非課税枠内での分配金は税金がかかりませんがNISA口座以外での分配金には通常の税金が課されます。
確定申告の必要性
分配金を受け取った場合確定申告が必要になることもあります。分配金単体や他の事業所得などとの合計額が一定額を超える方や課税方式の選択が必要な方・特別な控除・特例を適用される方は注意しましょう。税務の取り扱いが複雑になりそうな方や心配な方は一度国税庁のホームページや税理士などの専門家に相談してみることをおすすめします。
まとめ
今回の記事では投資信託の分配金について詳しく解説してきました。投資信託の分配金を理解し最適な受け取り方法を選択することで今後の資産の増え方は変わっていきます。
分配金に関する4つの要点
| No. | ポイント |
|---|---|
| 1 | 投資信託の収益は「分配金」として投資家に還元される |
| 2 | 分配金は決算ごとに受け取るか再投資するかを選択できる |
| 3 | 分配金が多いからといって良いファンドであるとは限らない |
| 4 | 特別分配金やNISA口座利用の場合は税金は課税されない |
投資信託についてさらなる詳細が知りたい方はぜひ関連記事『投資初心者にもおすすめできる?投資信託の特徴』もご覧ください。
ご覧いただきありがとうございました。