貿易と為替介入から見る為替相場
貿易と為替相場
為替相場の変動要因には金利や物価などいくつか挙げられますが、中長期的な要因として貿易収支や政府による為替介入も見逃すことはできません。
今回は貿易、為替介入が為替相場とどのような関りを持っているのか見ていきたいと思います。
貿易の状況を見ることができるファンダメンタルズ分析の指標としては、貿易収支があります。
貿易収支は物資の輸出と輸入のバランスを示しており、国の経済状況を図ることに役立ちます。
輸出額が輸入額を上回った場合は貿易黒字、輸入額が輸出額を上回った場合は貿易赤字といいます。
貿易黒字が増えると、GDP(国内総生産)も押し上げられることになるため、景気が上向きになっていると評価されます。
輸出で得た外貨を自国通貨に交換する需要が高まるので、一般的に通貨価値も上昇します。
一方、貿易赤字が増えると、GDPが押し下げられることになるため、景気が悪化していると見なされます。
支払いのため自国通貨を外貨に交換する需要が高まり、通貨価値は低下する傾向となります。
これらのことから、貿易収支は為替相場に大きく関わっていると言えます。
実需勢や本邦実需という言葉を、FX関連のニュースでよく見かけないでしょうか。
これは投機が目的ではなく、貿易に伴って為替市場で売買を行う参加者、取引のことを指します。
輸出勢は獲得した外貨を日本円に交換して日本での経営に回すので、その際は円買いを行うことになります。
日本の場合、輸出企業の代表である車や家電等の製造業が中心となります。
一般的なドル売りの局面ではない場合もドル売り円買いを行うことがあるため、その動きに気を配る必要があります。
ゴトー日(5と10の付く日)には海外送金のためドル需要が高くなることが多く、金融機関によるドル買いが発生することから、円安傾向となることが知られています。
そのため仲値公開(9:55)前にドルが上昇し、その後下落する動きが起こりやすいようです。
貿易黒字国と貿易赤字国の間には、貿易摩擦と呼ばれる対立が生じることもあります。
黒字国の方に輸出量の制限をかけたり、関税をかけたりするのですが、折り合いが付かなくなることがあるのです。
一方的な貿易黒字を縮小するため、黒字国に対し通貨の引き上げが要請されることがあります。
1985年にはG5で協力してドル安に誘導することを合意した会議(プラザ合意)がニューヨークで開催され、結果として深刻な円高不況を招くこととなりました。
近いものでは米中貿易戦争が世界経済にも影響を与えていることから、貿易と為替相場は切っても切れない関係にあると言えるでしょう。
為替介入とは
景気や物価の安定化を図るため、国や中央銀行が為替市場で売買を行うことがあります。
これを政府による為替介入と呼び、正式名称は外国為替平衡操作といいます。
日本では財務大臣の指示により、日銀が売買を遂行しています。
為替相場があまりに不安定になると貿易に支障をきたすことから、急激な円高に対しては円売り介入、円安には円買い介入が行われてきました。
形態としては1国で行う単独介入、2ヶ国以上が連携して行う協調介入とがあります。
1985年のプラザ合意は、日本・米国・英国・ドイツ・フランスの5ヶ国によるドル売り協調介入で、1ドル=240円台から150円台の円高ドル安を引き起こしました。
日本で最後に為替介入が実施されたのは2011年です。
東日本大震災の影響から1ドル70円台の円高に陥っており、G7による電話会議で円売り協調介入が合意されました。
このとき日銀やFRB(連邦準備制度理事会)は円売りドル買い介入、ECB(欧州中央銀行)は円売りユーロ買い、BOE(イングランド銀行)は円売り英ポンド買いにそれぞれ動いたとのことです。
今後も緊急事態が起きた際には、市場安定のため複数国による為替介入が行われる可能性もあるのではないかと考えています。
現在、米国は自国の輸出に有利となるよう通貨安を誘導している国に対し、為替操作国と認定し問題視しています。
為替操作国と認定された国が改善策を取らない場合、輸入品への高関税など制裁措置が科されるとのことです。
国際的にも、通貨安を競うための為替操作は批判される流れにあることは確かです。
日本は2011年が最後であるにも関わらず、監視対象国リストに入れられています。
米国財務省が調査している外国為替政策報告書によると、政府による口先介入が理由であるとのことでした。
口先介入とは、実際の売買を行うことなく発言内容で為替相場の動きを変えようとするものです。
是非は定かではありませんが、今後は要人発言の際も、為替に与える影響が小さくなるよう注意が払われることになるのでしょう。
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FXと貿易収支
FXにとって重要な指標の一つである、各国の貿易収支について見ていきたいと思います。
日本では財務省が国際収支として発表しており、うち経常収支に含まれる貿易収支が注目されています。
2021年8月、9月は連続赤字となっている状況で、円安要因の一つとなっているようです。
米国では商務省が貿易収支を発表しています。
米国の貿易赤字は双子の赤字(貿易と財政)として深刻な問題となっており、マイナスが膨らんでいる状況です。
ドル売りの局面で指標結果も悪い場合には、さらなる下落を招くことが予想されます。
ユーロ圏の貿易収支は、EU(欧州連合)統計局が発表しています。
EUは世界最大規模の貿易圏の一つで、近年減少傾向ではありますが黒字推移を保っている状況です。
貿易収支が好調な国の例としては、オーストラリアがあります。
豊富な鉱物資源の輸出国で、主な輸出相手国の一つに日本も含まれています。
2021/11/04に9月貿易収支が発表されました。
前回値を下回るものの、数年間黒字推移を続けていることには変わりありません。
短期的な市場への影響はあまり見られないようでしたが、長期的には悪い材料ではないと思いました。
2021/11/04 21:30、米国で注目度の高い指標が3件発表されましたので、結果とトレード内容をご紹介させていただきます。
前週分失業保険継続受給者数 予想:211.8万人 結果:210.5万人 前回:224.3万人
前週分新規失業保険申請件数 予想:27.5万件 結果:26.9万件 前回:28.1万件
9月貿易収支 予想:−805億ドル 結果:−809億ドル 前回:−733億ドル
雇用関係の指標はどちらも予想に対し減少(改善)の結果となりましたが、貿易収支はマイナスがやや増加(悪化)の結果となりました。
貿易収支は予想値がそもそも前回値より大きく下回った値であるため、これを下回るということはネガティブな反応が予想されます。
チャートは発表直後に少し上下しましたが、ローソク足が移動平均線を下回ったことを確認できたため、ショートでエントリーすることにしました。
<トレード要件>
【使用ツール】外貨ex(Android版FX取引アプリ)/外貨ex byGMO株式会社
【移動平均線設定値】短期線:5
【通貨ペア】USD/JPY(ドル/円)
【1回の取引数量】1ロット(10,000通貨)
提供元:外貨ex byGMO株式会社
2021/11/04 22:13 113.879 売
2021/11/04 23:25 113.710 買 +1,690円
上位足は上昇トレンド中だったため、目標は前日の安値とし、到達できたところで決済しました。
この後は別要因でさらに下落を続けたのですが、翌日に米国雇用統計発表を控えていたため、短期決済できて良かったと思います。
貿易、為替介入はともに為替相場に大きな影響を与える可能性が高いのですが、どちらかと言えば中長期で見ていく要因と言えます。
金融政策やGDPの結果に織り込まれることを念頭に置いて、状況をチェックしておきたいですね。
今回はFXトレードの楽しみ方の一つとしてご紹介させていただきました。
実際に取引される場合はご自身の責任においてお試しくださいますようお願い申し上げます。
ご購読いただき、ありがとうございました。
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