株式投資だけじゃない、資産運用の種類とそれぞれの良い点と悪い点とは？

資産運用を始めたいけど、何から手を付ければいいか分からない。

効率よく資産を増やしたいけど、どの方法が最適なのか知りたい。

そんな悩みをお持ちの方にぴったりの内容をお届けします。

この記事の執筆者は、銀行員として個人・法人営業の両方を経験し、個人でも5年以上の投資歴があります。

その経験を基に、資産運用に関する信頼性の高い情報をお伝えします。

最後まで読むことで、資産運用の種類と特徴を理解し、自分に最適な方法を見つけ、具体的な行動に移せるようになりますよ。

資産運用の基礎知識

資産運用とは？

資産運用とは、資産を増やすために

「貯蓄」

や

「投資」

を行うことを指します。

ちなみに、貯蓄することも立派な資産運用のひとつです！

資産運用の目的は、将来の生活資金や老後の備えとして資産を増やすことにあります。

資産運用には様々な方法がありますが、それぞれの方法には良い点と悪い点があります。

適切な資産運用を行うためには、自分のリスク許容度や投資目標に合った方法を選ぶことがとても大切です。

資産運用が注目される背景

近年、資産運用が注目される背景として以下のことが挙げられます。

「低金利時代」：日本は長らく低金利が続いており、銀行にお金を預けていてもほとんど利息がつかないので、より高いリターンを求めて投資を考える人が増えています。
「老後資金の確保」：日本は高齢化が進んでおり、公的年金だけでは老後の生活費を賄うのが難しいとされているため、自分自身で資産を増やすことが求められています。
「インフレリスク」：インフレが進むと、お金の価値が下がりますが、資産運用を行うことで、インフレに対抗し、資産価値を維持・増加させることができます。

参考までに、金融庁の報告書によると、日本の老後資金の平均必要額は約2,000万円とされています。

このような現実を踏まえると、早いうちから計画的に資産運用を始めることが重要であるといえます。

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資産運用の種類と特徴

預貯金

預貯金は、銀行や信用金庫にお金を預けることで利息を得る運用方法です。

安心感はありますが、リスクが低いのが特徴です。

(良い点) - 利息がつく、安全性が高い、元本保証、いつでも引き出しできる。
(悪い点) - 利息が低い、インフレに弱い、資産が増えにくい。

外貨預金

外貨預金は、外国通貨で預金をする運用方法です。

為替レートにより、預金している通貨の価値が変動していることが特徴です。

(良い点) - 高い利息が期待できる、為替差益が狙える、色々な通貨に分散投資できる。
(悪い点) - 為替リスクがある、預金保険制度の対象外(金融機関倒産時などに注意が必要)。

債券投資

債券投資は、国や企業にお金を貸し付け、その利息を受け取る運用方法です。

定期的な収益を期待できるため、比較的安定した運用をできることが特徴です。

(良い点) - 安定した利息収入、元本が比較的安全、長期的な運用ができる。
(悪い点) - 利率が低い場合がある、信用リスクがある、インフレリスクがある。

株式投資

株式投資は、企業の株式を購入し、その企業の成長による利益を狙う運用方法です。

大きなリターンが期待できる一方で、高いリスクも伴うことが特徴です。

(良い点) - 高いリターンが期待できる、配当金が得られる、企業の成長に一緒に参加できる。
(悪い点) - リスクが高い、元本保証がない、情報収集が必要。

投資信託

投資信託は、専門家が運用するファンドに資金を預け、運用する方法です。

分散投資が簡単で、初心者にも取り組みやすいことが特徴です。

(良い点) - 分散投資ができる、専門家による運用、少額から始められる。
(悪い点) - 元本保証がない、運用成績が市場に依存する。

ETF(上場投資信託)

ETF（上場投資信託）は、株式市場に上場している投資信託の一種で、株式のように売買できます。

投資信託とETFは似たような商品で、種類の数や最低投資額などいくつか違いがあるのですが、初心者の方はまず投資信託から始めてみると良いでしょう。

(良い点) - 分散投資ができる、専門家による運用、少額から始められる。
(悪い点) - 元本保証がない、運用成績が市場に依存する。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCo（個人型確定拠出年金）は、自分で運用商品を選んで積立を行い、運用する年金制度です。

(良い点) - 税制優遇が使える、老後資金の確保がしやすい、運用する商品を選択できる。
(悪い点) - 元本保証がない商品もある、途中解約ができない。

貯蓄型保険

貯蓄型保険は、保険と貯蓄が一体となった商品で、一定期間後や一定条件達成後に保険金が支払われます。

(良い点) - 税制優遇が使える、保障と貯蓄を両立できる、計画的な貯蓄ができる。
(悪い点) - 利回りが低い、途中解約すると元本割れする可能性が高い。

FX(外国為替証拠金取引)

FX(外国為替証拠金取引)は、異なる通貨を売買し、その差額で利益を得る取引です。

(良い点) - レバレッジ(少ない資金で高額のリターンが狙える)が利用できる、24時間取引できる、流動性が高い。
(悪い点) - リスクが高い、元本保証がない、複雑な知識が必要、メンタルに負担が掛かる。

金投資

金投資は、金そのものや金に関連する商品に投資する運用方法です。

(良い点) - 安全性が高い、流動性が高い、普遍的な価値。
(悪い点) - 利息がない、元本保証がない、保管コストが掛かる。

不動産投資

不動産投資は、住宅や商業施設などの不動産を購入し、賃貸収入や売却益を得る運用方法です。

(良い点) - 安定した収入・資産価値の上昇が期待できる、インフレ対策になる。
(悪い点) - 元本保証がない、高額な初期投資が必要、管理に手間が掛かる、流動性が低い。

REIT(不動産投資信託)

REIT(不動産投資信託)は、不動産を投資対象とする投資信託です。

(良い点) - 手軽に不動産投資ができる、分散投資ができる、流動性が高い。
(悪い点) - 元本保証がない、不動産市場の影響を受ける。

ロボアドバイザー

ロボアドバイザーは、人工知能（AI）を使って自動的に資産運用を行う方法です。

(良い点) - 手間が掛からない、分散投資ができる。
(悪い点) - 元本保証がない、自動運用の限界(経験や直感による柔軟性に課題がある)、運用方針の固定化(AIの仕組みを簡単に変更できないことの迅速性に課題がある)。

資産運用の種類まとめ

今回の記事では、さまざまな資産運用の種類とその特徴について解説しました。

それぞれの資産運用には特有のメリット・デメリットがあり、自分に合った方法を見つけ、運用していくことが重要です。

沢山説明したので、以下に要点をまとめておきます。

安全を最重視される方：預貯金
安全を重視したいが、一方で将来の経済状況に少し不安がある方：債券投資、貯蓄型保険
少しリスクを取ってでも、将来に向けて資産運用したい方：外貨預金、株式投資、投資信託、ETF、iDeCo、(積立NISAを利用した投資信託運用)
少しリスクを取れるが、時間がない方：iDeCo、ロボアドバイザー、(積立NISAを利用した投資信託運用)
資産運用や投資に慣れてきた/資産運用しながら経済リテラシーを身に付けたい方：金投資、不動産投資、J-REIT、FX

各方法のリスクとリターンをよく理解し、自分の目的やリスク許容度に合った最適な資産運用をしていきましょう！

ご購読ありがとうございました。

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