FXはじめての高金利通貨トレード|トルコリラ・メキシコペソ・南アランド・ルーブル・人民元の特徴と攻略法
FXトレードで得られる利益には売買差益とスワップポイントの大きく分けて2つがあります。スワップポイントとは2国間の金利差調整分のことでポジションを翌営業日まで持ち越した場合に発生します。新興国通貨のスワップポイントは特に高く設定されているFX会社が多い傾向にあります。今回は高金利通貨それぞれの特徴と攻略ポイントを探っていきたいと思います。
この記事の内容
高金利通貨の概要
代表的な高金利通貨ペアにはトルコリラ/円(TRY/JPY)・メキシコペソ/円(MXN/JPY)・南アフリカランド/円(ZAR/JPY)・ロシアルーブル/円(RUB/JPY)・中国人民元/円(CNH/JPY)といったものがあります。日本円は現在マイナス金利(▲0.1%)なので高金利通貨のペアとして打って付けの相手ということになります。証拠金が低く設定されている通貨も多いため小額から投資が可能というメリットもあります。半面高金利通貨の取引には政治的・経済的な不安定要素・地政学的なリスクが付きものとなるため売買には慎重さも求められます。
主な高金利通貨ペアの特徴比較
| 通貨ペア | 特徴 | 主なリスク |
|---|---|---|
| TRY/JPY(トルコリラ) | 政策金利が高い。スプレッドが広くデイトレ向きでない | 強いリラ安・先進国経済の影響を受けやすい |
| MXN/JPY(メキシコペソ) | 比較的安定した推移。スプレッドが狭く短期売買も可能 | 原油価格・米国経済への依存が高い |
| ZAR/JPY(南アランド) | 資源国通貨。随所に買い場がある | 内政問題・原油価格の影響を受ける |
| RUB/JPY(ロシアルーブル) | 高水準の政策金利。横ばいが続けば長期保有に適している | 紛争問題をはじめとした地政学的リスク |
| CNH/JPY(中国人民元) | 管理フロート制で比較的安定。長期保有に向いている | 中国特有の為替制度リスク |
1. トルコリラ/円(TRY/JPY)
トルコリラは政策金利の高さが際立つ通貨の一つです。海外資本への依存性が高く先進国の経済状況から影響を受けやすいという特徴を持ちます。現在は強いリラ安状況にありますがMACDのゴールデンクロスからデッドクロスまでをロングで拾うと売買差益での損失を最小限に抑えながら保有中はスワップポイントを享受することができます。なおスプレッドの広さが突出しておりデイトレード等の短期売買には向いていないと言えます。
トルコリラ/円の推移(週足チャート TRY/JPY MACD設定:シグナル9 / 短期EMA6 / 長期EMA19)
提供元:株式会社外為どっとコム
2. メキシコペソ/円(MXN/JPY)
トルコリラ/円と並ぶ高いスワップポイントが魅力ながら比較的安定した推移が見られ下げてもしっかり反発しているところが印象的です。原油価格と連動し米国経済に依存が見られるという特徴を持ちます。緩やかな上昇トレンドに乗る押し目買いが基本スタイルとなりそうです。
メキシコペソ/円の推移(週足チャート MXN/JPY 移動平均線:短期線25 / 中期線50 / 長期線75)
提供元:株式会社外為どっとコム
3. 南アフリカランド/円(ZAR/JPY)
南アフリカランドは資源国通貨のため基本的に原油価格との正相関を持ちます。内政的に複数の問題を抱えながら経済成長を続けてきた一面があります。随所に見られる買い場をうまく拾うことがポイントでしょうか。
南アフリカランド/円の推移(週足チャート ZAR/JPY 移動平均線:短期線25 / 中期線50 / 長期線75)
提供元:株式会社外為どっとコム
4. ロシアルーブル/円(RUB/JPY)
産油国として原油価格との相関性は強いとされており政策金利との連動も見られます。主要国のなかでは高水準の政策金利と言えます。紛争問題をはじめとした地政学的リスクには警戒が必要ですが現状の横ばいが続くようであれば長期保有に適していると考えられます。
ロシアルーブル/円の推移(週足チャート RUB/JPY MACD設定:シグナル9 / 短期EMA6 / 長期EMA19)
提供元:株式会社外為どっとコム
5. 中国人民元/円(CNH/JPY)
中国の通貨は中国本土内で取引されるCNY(オンショア人民元)と中国本土外で取引されるCNH(オフショア人民元)の2つに分かれています。FXで扱われているのはCNHとなります。為替制度も独特で管理フロート制と呼ばれる限定的な変動相場制を取っており比較的安定した値動きを保っているという状況にあります。政策金利が高水準であり緩やかな上昇を続けているため長期保有に向いている通貨と言えるのではないでしょうか。
中国人民元/円の推移(週足チャート CNH/JPY 移動平均線:短期線25 / 中期線50 / 長期線75)
提供元:株式会社外為どっとコム
南アフリカランド/円と中国人民元/円を小額で買ってみたので状況をご紹介いたします。
南アフリカランド/円トレード推移(日足チャート ZAR/JPY)
使用ツール:Android LION FX / ヒロセ通商株式会社 MACD設定:シグナル9 / 短期EMA12 / 長期EMA26 1回の取引数量:10ロット(10,000通貨)

提供元:ヒロセ通商株式会社
2021/11/12 15:51 7.456 買
2021/12/02 22:00現在 7.162 未決済(▲2,940円) スワップポイント:144円
エントリー直後は許容範囲で推移していたのですが南アフリカでの新型コロナウイルス変異株検出の報道(11/26)が円買い要因となりランド/円は一時大幅に値を下げる展開となりました。現在はやや回復の兆しが見えてきた状況にあります。証拠金が低く(3,000円)分散投資に適していますが買い増しは様子を見てからと考えています。
中国人民元/円トレード推移(週足チャート CNH/JPY)
使用ツール:外貨ネクストネオ「GFX」/ 株式会社外為どっとコム 移動平均線設定:短期線25 / 中期線50 / 長期線75 1回の取引数量:10ロット(10,000通貨)

提供元:株式会社外為どっとコム
2021/11/26 09:23 17.975 買
2021/12/01 22:06現在 17.785 未決済(▲1,900円) スワップポイント:21円
南アフリカランドと同様の状況にありますが影響は一時的なものと考えています。同じイベントでも国により影響の深さが変わってきますので通貨分散をしておいて良かったと感じています。
高金利通貨トレード攻略まとめ
高金利通貨のトレードで得られるスワップポイントは魅力的ですが特有のリスクを完全に避けることは難しいためトレードの際はリスクヘッジが必要と言えます。複数の通貨ペアに分散投資を行うことも有効なリスクヘッジの一つとなります。原油価格と相関性を持った通貨を買う場合・金価格など異なる資源と相関性を持った通貨を組み合わせて買っておくと同時に暴落する危機を回避できる可能性があります。多くの高金利通貨は小額で買うことができるため小分けで買い増ししていくことにより高値で買ってしまうというリスクを回避することもできます。スワップポイントの恩恵を受けながらリスクとうまく付き合っていきたいですね。
今回はFXトレードの楽しみ方の一つとしてご紹介させていただきました。実際に取引される場合はご自身の責任においてお試しくださいますようお願い申し上げます。
ご覧いただきありがとうございました。